783 わからない人は結局わからない?

お見合い相手の女性に結婚を断られた男が、その腹いせに中傷のビラをまいたために逮捕され留置場に入れられたにもかかわらず、その留置場の中からも女性に中傷する手紙を送っていたことがわかったという。留置場からそういった内容の手紙が送られてしまうのを、そのまま見過ごしてしまうのも、なんだかとほほな話。中傷の手紙が留置場から送られたということで図らずもクローズアップされた格好だが、もし、そういったことなくその後釈放されれば、おそらく再犯の可能性があったともいえよう。そう考えたら、早めにしっぽを出すきっかけを作ってくれたとほほな留置場の担当者を責めてしまうのは気の毒かもしれない。しかし、この男は「なぜ自分が結婚を断られたのか?」という大事な問題に、留置場に入れられても、答えを見つけることができなかったという事実が、そこはかとない虚しさを感じさせる。そんな粘着質な人はあまり好まれないよと、誰か直接教えてあげないとわからないのかもしれない。(2005.1.6)