769 割り切り

携帯電話の契約者の純増数が調査開始以来最低だった中で、ツーカーはなんと2年7カ月ぶり純増に転じたという。通話のみに機能を絞った「ツーカーS」という機種の売れ行きが好調だったのが理由らしい。テレビはもちろん、ラジオでもさかんにCMが流れているし、先日巣鴨付近を歩いたときにも、大きく広告されていた。確かにこれまでの携帯電話と異なり、メールもできないばかりか、液晶表示もないくらいすっきりしている。そのため、本当かどうかはわからないけど「説明書が入っていない」ということが売りになっている(一枚くらい何か入っているんじゃないかと思うんだけど…) なるほど、ここまで思い切ったことができるのは、第三世代携帯事業に進出しないと決めて、現状のインフラで何とかしなければならないツーカーならではといったところだろうか。ここまで割り切るのも勇気がいることだったろうが、やっと数字に表れてきた。関係者でもなんでもないけれど、よかったねと声を掛けたい気分。(2004.12.10)